lovelive_GTのブログ

ラブライブとスーパーGTが大好きな大学生。

未熟DREAMERを紐解く ~今振り返るラブライブサンシャインの楽曲~

ヨーソロー!3月もまだまだ寒いですね〜。しかしそんな中ラブライブサンシャインは熱いですね。これからアジアツアー、4thライブBD/DVD発売、5thライブ、Aqoursクラブ 2019。そして今日は3rdライブのBD/DVDの発売日ですよ。うわぁーてんこ盛り(笑)おかげで今月は大赤字です…

ちなみに自分はアジアツアー千葉公演Day1、5thライブDay2に現地参加しますので、どこかの公演に来る方やお会いできる方はコメントの方よろしくお願いします。

では早速本題に入りましょうか!

今回の主役は〜コチラ!

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未熟DREAMERです。

未熟DREAMER

未熟DREAMER

いや〜正直この曲の考察とかあんまりしたくなかったんですよね。だって泣いちゃうんですもん(笑)Aqoursの曲の中でも名曲だと個人的に思っています。

では基本情報から。この曲はラブライブサンシャイン1期9話で披露されました。Aqours初の9人曲であり、曲中に衣装チェンジがある曲となっています。3年生が苦い過去から解放され、またスクールアイドルを始めるという流れからのこの曲は、制作会社が用意した「涙腺崩壊兵器」でしょう。

この曲はゆったりとしたテンポの中に9話の話のポイントがぎゅっと詰まっていて、それ故に心に刺さり、前回の夢よぞに比べると解読しやすいかもしれません。

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では歌詞を順に見ていきましょう。

「いつもそばにいても

伝え切れない想いで こころ迷子になる

ナミダ 忘れてしまおう

歌ってみよう いっしょにね」

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ここでは歌っているメンバーにも注目していきましょう。まず

「いつも〜ナミダ」

は果南が歌っていますね。歌詞からもお察しの通り、これはこれまでの果南の歩んできた道のりと思いを表しています。

鞠莉の近くにずっといた果南。誰よりも鞠莉のことを知っていて、誰よりも鞠莉のことを考えていました。

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鞠莉が留学の話を断っていると知った果南は、これ以上鞠莉の将来の可能性を奪わないために、スクールアイドルをも辞めてしまうほどに鞠莉が大好きでした。

皆さん想像してみてください。いつも一緒にいる友達に自分の本当の気持ちを伝えることの難しさと恥ずかしさを。きっと果南と鞠莉もお互いを思う気持ちは強かったけれど、それを伝える術を「あまり」持っていなかったのでしょう。

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しかし彼女たちは1つだけ確かな確認の術を持っていました。それがこの必殺ハグです。昔からお互いの気持ちを確かめる時に使っていたのがハグなのでしょう。しかし、鞠莉が地元を離れ、果南たちと離れ離れになるシーンでこのハグは1度も出てきません。つまりこの時点では、1番お互いがするべきで、描写されなければならないハグがないということは、まだ気持ちを伝えきれていないという事なのです。

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実際、鞠莉を見送る果南の表情にはどこか迷いや心残りがあるように見えます。

そんな思いがこの果南パートには短い間にギッシリと詰まっています。

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「忘れてしまおう

歌ってみよう 一緒にね」

そしてその果南の思いを幼馴染の曜と千歌が受け取って手を差し伸べる構成。

うわぁ。。。。

エモすぎる。今までに苦しんで悩み抜いて流したナミダは忘れて、またスクールアイドルとして一緒に歌おう、輝こうという千歌と曜からのメッセージなのです。

そして最後のフレーズは3人で締めています。


「言葉だけじゃ足りない

そう言葉すら足りない故に すれ違って

離れてしまったことが

悲しかったの ずっと気になってた」

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こちらも構成は同じです。

「言葉だけじゃ足りない〜離れて」

まではダイヤがその後を妹のルビィとその親友の花丸の1年生が受け継ぐ形 になっています。

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3年生は3人ともなんだかんだ言って不器用なとこがあるため、どうしても伝えるのが難しいのでしょう。上記でも述べましたが、そのための「ハグ」
なのです。ダイヤも果南も鞠莉も、それぞれ感情を言葉に表せないほどに強い思いを持っていました。
それはアニメでの3人のセリフや表情を見れば明らかです。しかしそれを言葉にして相手に伝えられない、不器用な3人であったがためにお互いの本当の思いや願いに気付かずにすれ違ってしまったのでしょう。

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ダイヤは常に2人のことを見て、2人を表でも裏でも支えていました。その立場にいるダイヤだからこそ分かる気持ちがこの歌詞には現れています。

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3人ともAqours(旧)を解散させるのは本当に辛かったと思います。特に上のダイヤの表情なんて本当に苦渋の決断だったと察する程に辛い表情をしています。これを見ただけで筆者は目頭が熱くなってしまいます。

それを1年生が歌い継ぎ、最後は3人で閉めています。

この歌詞を聴いて、ダイヤの果南と鞠莉への思いを汲み取ると、本当に涙無しでは聴けないパートです。


「わかって欲しいと願う

キモチがとまらなくて きっと傷つけたね

それでもあきらめきれない

自分のワガママ いまは隠さないから」

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上記の部分と構成は同じです。鞠莉の3年生パートを1、2年生の善子と梨子が引き継ぐ。

鞠莉の場合、ダイヤと違い果南がスクールアイドルを辞めようと言った本当の理由を知らないため、とても心残りなところがあったはずです。

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自分がスクールアイドルに対してどれだけの思いがあるのか、果南やダイヤに対してどれだけ大きな愛情を持っているか。それを果南やダイヤに本当の意味で分かってもらいたかったのです。

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また鞠莉は東京での失敗後スクールアイドルを続けたい理由として、リベンジや負けられないなどと言っていました。果南のことが大好きで大好きな鞠莉は、果南のことを思うあまり本当の気持ちを果南にあえて伝えないままでいました。それが

「きっと傷つけたね」

の部分なのでしょう。

果南も鞠莉からそのような言葉ではなく、本当の気持ち、鞠莉が果南を大切に思ってるという心の声を聞きたかったのでしょう。

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たとえ傷つけたとしても、それでも鞠莉はスクールアイドルが、果南が、ダイヤが大好きで一生の親友です。その気持ちに嘘なんて微塵もない。今はもう隠さないで、果南とダイヤ、そしてAqoursの皆に伝えたい。

それがこの歌詞が伝えたい鞠莉の気持ちなのではないでしょうか。

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「力をあわせて 夢の海を泳いで行こうよ

今日の海を」

1度は止まってしまった夢への道のり。しかしすれ違いながらも再び3人が手を取り合い新たな夢へと向かっていこうという、これまでの3年生の道のりがこの短い間にギッシリと詰まっています。

更にその後を、新たなAqoursの発起人である千歌が歌い継ぐ。まるで3年生から千歌、新しいAqoursへのバトンパスのような構成には脱帽でした。

今日の海とはおそらく、今この瞬間瞬間を大切に感じながら進んでいこうという意味なのではと思います。


「どんな未来かは 誰もまだ知らない

でも楽しくなるはずだよ

みんなとなら 乗りこえられる

これからなんだね お互いがんばろうよ

どんな未来かは 誰もまだ知らない

でも楽しくしたいホントに

みんなとなら 無理したくなる

成長したいな まだまだ未熟DREAMER

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やっと本当のAqoursが結成され、これから様々なことに向かっていきます。その未来は誰にもまだ分かりません。しかし大好きな仲間と大好きなスクールアイドルをやっているだけで、その時間は宝物になるはずです。そしてどんな困難も手を取り合い、強くなった新しいAqoursならばきっと乗り越えていける。そんな強い決心が感じられます。

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2回目の「どんな未来かは〜」は、止めてしまっていた過去のAqoursの日々を、新たなAqoursと共に動かして楽しい毎日に向かっていきたい。失った時間を取り戻せるように全力で駆け抜けていきたい。

しかしまだまだ夢を叶えるためにはたくさん成長しなければなりません。でも

「成長したいな まだまだ未熟DREAMER

ここからは不思議とこれからどんなに困難なことがあっても楽しむことがこの9人なら出来る。そんな風に聞こえるほど、これは力のあるフレーズです。
過去と未来のAqoursを融合させ、未来への希望に変換させているこの歌詞は本当に感動的で、心に響く部分ですね。

「やっとひとつになれそうな僕たちだから

本音ぶつけあうとこから始めよう

その時見える光があるはずさ」

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ここは涙無しでは聴けないパートです。

最初の

「やっとひとつになれそうな僕たちだから」

は3年生の3人が歌っています。完全に自分たちのことを表していますよね。これまで離れ離れになっていた心が2年間という時を経てようやく繋がりそうだという、なんて希望に満ち溢れた歌詞なんでしょうかね(涙)

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次の

「本音ぶつけあうとこから始めよう」

ここは1、2年生が担当しています。強がりや嘘はつかず、本当の気持ちを伝えようという事ですね。これは完全に3年生からの教訓ですね。

新たなAqoursを始める上でそれぞれの思いをぶつけることは、よりそれぞれの仲や信頼関係を深める為にもとても重要なことなのです。

この3年生から1、2年生への繋ぎという構成はこの楽曲内で随所に見られました。それだけこの先輩から後輩へのバトンパスを意識して作られた曲なのです。

そして本音をぶつけあった先に、今まで見ることの出来なかった新たな輝きを見ることができる。

この本音というのは3年生に限らず全てのことに対してであって、楽曲を作る際にもこの「本音」を大切にして作られているのではないかと思います。
その分Aqoursの曲はストレートに聴く人に突き刺さるのではないでしょうか。

最後はしっかりと全員で締めるのも最高ですね。



ここまで長くなりましたが、未熟DREAMERを紐解いていきました。この記事を書いてる途中、9話を見ながら書いていたのですがもう涙が止まらなくなってしまいました。

本当にこの回はサンシャイン内でも屈指の神回で、楽曲もそれに合わせて視聴者を泣かせるためのものになっています。

この記事を読んでより3年生やAqoursの思いを感じながら未熟DREAMERを聴いたり、1期9話を見たりしてみてください。読んでくださりありがとうございました!

次回は想いよひとつになれです。