lovelive_GTのブログ

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μ'sとAqoursの円陣から見るそれぞれの物語


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こんにちは。さて今回は虹ヶ咲の3rdライブを経てブログ熱が再熱したので、今までずっと書きたいと思っていたμ'sとAqoursについての考察を投稿したいと思います。この考察は一個人の自己満足考察なので「そんな考えしてる奴もおるのね〜」程度に見て頂ければ幸いです。

 

特に今回は2つのグループの特徴を比べながら、ライブ前に必ず行う円陣についてお話を進めていきますので、どうぞお付き合い下さい。尚決してどちらのグループが良いという話ではないのでご注意ください。

 

1. μ's

1-1. ストーリー


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国立音ノ木坂学院のスクールアイドル「μ's」。このμ'sのアニメはある1つのテーマに沿ったものと自分は考えています。

 

「9人9色」

 

ラブライブ!(以後→無印)では9人それぞれがやりたいことについてフォーカスしながら物語が展開していました。これが無印アニメの最も大きな特徴であり、サンシャインとの違いの1つとも言えます。

 

1期2期両方ともメンバーそれぞれに対するお話が多かったと思います。メンバーの過去、トラウマ、本当の思い。そしてそれを乗り越えた先に見える自分の本当にやりたいこと。基本的にはこの4部構成です。その中で仲間が背中を後押ししたりする描写が入る訳ですが、あくまで主人公は個人です。

 

海未と穂乃果に関してはメインタイトルとしてのお話はありませんでしたが、海未に関しては2期9話で自らの口からやりたい事を述べています。穂乃果はストーリー全体を見ていれば自然とわかると思います。

 

1-2. 挿入歌

 

このようにストーリー的に個人がフォーカスされる事が多いですが、それはストーリーだけでなくアニメ挿入歌にも大きく反映されています。例えば、「Wonder zone」や「Love wing bell」。極端なことを言えば、ソロ曲として捉えても問題ないと言えるかもしれません。

 

物語の中で中心となった人物を中心に楽曲も構成され、他のメンバーがそれを支えるというのは挿入歌にも反映されています。

 

1-3. μ'sは9人「で」μ's

 

しかし個人にフォーカスしたストーリーや挿入歌であっても、最終的にはμ'sというグループとして存在する事を自然に私たちは受け取り、更にμ's全体がまた1つ成長したという事に繋がるのも特徴の1つかもしれません。

 

個人がフォーカスされながらも、それは単にメンバー個人のみが成長したり頭ひとつ抜きん出る訳ではなく、それらを支えている他のμ'sメンバーも同時に何かを感じ取って成長している。9人が個人を支えながら互いに高めあっていくのがμ'sなのだと私は思っています。

 

2. Aqours

2-1. ストーリー


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続いてはAqoursです。Aqoursはμ'sに比べるとグループとしてのテーマが非常に表現が難しいです。あえて先程のμ'sのテーマと対比させるのであれば

 

「9人1色」

 

これは決して各メンバーに個性が無いということではありません。各メンバーごとに特徴的な個性があり、実際アニメの中でも個人についての話が無いわけではありません。

 

しかしよく思い出してください。サンシャインでは個人についての話はあってもそれには必ず、何かしらのキーパーソン、いわゆるペアがいます。花丸にはルビィ、果南にはダイヤや鞠莉、曜には千歌など他にもありますが1人に対して必ず1人以上がついてきます。

 

無印でもいたじゃないこと言われれば確かにいます。しかしそれは個人をあくまで下(影)から支える存在。一方サンシャインでは共に悩み同じ土俵で葛藤する存在。μ'sとAqoursでは個人を支えるメンバーの位置づけが明らかに変わってきます。

 

サンシャインは9人が1つの円になるような形でストーリーが進んでいくのが特徴なのだと考えます。

 

1-2. 挿入歌

 

ここは非常に分かりやすいのではないでしょうか。サンシャインのどの挿入歌を取っても、無印のような「1+8」ではなく、「9」という形の挿入歌がとても多い(というか全部かな?)印象です。

 

例えば曜にフォーカスされた1期11話。無印の流れであれば曜+他のメンバーという形になってもおかしくありません。いわゆるLove wing bellのような形ですね。

 

しかしこの話の挿入歌はAqours9人としての曲

 

想いよひとつになれ

 

でした。

想いよひとつになれを紐解く~今振り返るラブライブサンシャインの楽曲~ - lovelive_GTのブログ

 

ストーリー的には曜を中心に展開しつつも、挿入歌では9人が溶け合って曲を歌う。

 

そんな感じの挿入歌がサンシャインでは多く出てきます。この挿入歌に関してが最も分かりやすく、最もμ'sとの違いが出てる所なのではないでしょうか。

 

1-3. Aqoursは9人「が」Aqours

 

上記にした通り、Aqoursは9人がAqoursなんです。ここは表現が難しいのですが、個人の集合体としてのグループであったμ'sに対して、Aqoursは集合体としての個人なのです。

 

より噛み砕くとμ'sは個人があって集合体が生まれます。一方Aqoursは集合体の中に個人があります。μ'sは個人が、Aqoursは集合体が前提としてあるため2つのグループはそもそも前提が真逆なんです。

 

これを踏まえて考えてみると、サンシャインのストーリーや挿入歌はグループとしてのまとまりを感じられるものになるのではないでしょうか。

 

3. 円陣

 

ここで今回の本題の円陣についてです。μ'sとAqours共に、ライブ前には必ず行うこの円陣。皆さんもよく覚えていることと思います。そんな円陣ですが、2つのグループでは円陣の作り方が少し違います。

 

これにはちゃんとした意味があります。そのために最初にμ'sとAqoursの特徴を比較しながら記事を進めていったのです。それではそれぞれの円陣を見ていきましょう。

 

3-1. μ'sの円陣

 

まずはμ'sの円陣。

 

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よく覚えておいてください。μ'sはVサインをくっつけ合って円陣を作っています。

 

3-2. Aqoursの円陣

 

続いてAqoursの円陣。


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μ'sと比べると違いますよね。Aqoursの場合ここから1を作って「0から1」というのを表現します。この0の段階の際、人によってはそんなに変わらんって人もいるかもしれません。実際、指の開き方の角度が違うだけです。

 

しかしここにはやはり意味があるのだと考えてしまうのです。

 

3-3. 円陣の違い

 

μ'sのVサインの円陣。Vサインには友情という意味があるのでその意味もあると思います。

 

しかしここまでの考察を踏まえた上で考えると、

 

「個性が集まって出来たグループ」

 

これを表現してるように見えます。Vサインをメンバー個人に見立てて、それが9人集まることで1つのグループが完成する。Vサインの意味を含めると、9人の個性が集まり友情よって上手く調和する事によってできるグループ。それがμ's。点の集合体なんです。

 

お互いが自分の思い、信念、個性を主張しながらもそれはお互いを殺し合うものではなく、むしろグループとしての魅力を高める大事な要素になっているのだと思います。

 

そしてAqoursAqoursの円陣は大前提として

 

「0から1」

 

というのがあります。この0。完全に点が溶け合って輪っかが出来ますよね。つまりAqoursもそういう事なんです。

 

9人が溶け合って点が線になることで、1つのグループとして完成する。円陣を見てもらえばわかる通り、Aqoursはお互いが繋がることでAqoursを構成しているのです。

 

μ's→集合

Aqours→接続(溶け合う)

 

こんなイメージを持っていただければいいと思います。ちょっと難しいかもしれませんが、この2つのグループは円陣を見ただけで分かる特徴があり、それはアニメや曲の特徴とも直接的に影響してる要素なんです。

 

4. 最後に

 

ここまでμ'sとAqoursを比較しながらそれぞれの円陣から各グループを考察していきましたが、もう一度言いますがこれは決してどちらが良いという話ではありません。それぞれにそれぞれの良さがあり、18人の良さがあります。μ'sは繋がっていないのか、とかAqoursは個性がないのかとかそういう事ではありません。あくまでそれを主体としたグループであるということをご理解ください。

 

もちろんμ'sにも9人の繋がりがあります。Aqoursにも9人9色の個性が存在します。

 

それぞれの良さを見つけて、それぞれの18人が頑張っているラブライブという作品をこれからも暖かい目で見守っていきたい。そう思った次第です。

 

ここまで読んでくれた方には心より感謝申し上げます。また投稿する機会がありましたらよろしくお願いします。