Aqours EXTRA LoveLive DREAMY CONCERT 2021感想
遂に待ちに待った2年半振りのAqours単独公演「Aqours EXTRA LoveLive! DREAMY CONCERT 2021」2日間が無事終了しました。この日を今か今かと待ち続けたファンの皆さん、関わってくれた全スタッフの皆さん。そして何よりAqoursの皆さん本当にお疲れ様でした。
今回私はDay2を配信で見た形ですが、その中で感じたこと、気付いたこと等をダラダラ書いていこうと思います。
1. Aqours EXTRA LoveLive! DREAMY CONCERT 2021とは
今回行われたライブは2021年8月23日の生放送で発表された、2021年のAqoursにとって最初で最後のライブでした。更に、Aqours9人としての有観客ライブは2019年6月に行われた5thライブ以来ということで実に2年半振りの公演でした。
コロナ期間中3つも大きなライブが中止せざるを得なくなり、虹ヶ咲やLiella!が有観客ライブを行っていたためファンも非常に大きな期待を寄せていました。
そして適応障害で活動休止していた高槻かなこさんがAqoursに戻ってきて最初のライブともなることから否が応でも期待は膨らみます。
このライブはラブライブファミリー、Aqours、ファンにとっても非常に大切で期待のされたライブだったのです。
2. 現地での反響
これらの期待は物販に如実に現れました。Day.1の物販ではTシャツはその日の正午には売り切れ、ポスターやミニフラッグなども次々と完売していきました。
更にDay.2ではDay1を遥かに上回るスピードでグッズが売り切れていきました。11時前にはブレードやポスター、ミニフラッグ、Tシャツやマフラータオルなどの商品が姿を消しました。私もDay.2の物販は現地にいたのですが、9時15分に並んでフラッグやポスターがギリギリ買えましたが、マフラータオルは窓口に着く前に売り切れるほどの盛況っぷりでした。
グッズだけでなく追加販売の座席も瞬殺で無くなったりと、これらのことからも分かる通り皆Aqoursを待っていたわけです。
3. セトリに関する軽い感想
セトリについてはあえて詳しくは載せませんが、まぁなんというかAqoursらしいというかいい意味でハチャメチャですね(笑)でもしっかりと構成された本当に最高のセトリだったと思います。
最初の5曲はオンラインライブでの披露や新曲などが盛り込まれており
「お前ら久しぶりのAqoursなんだろ?思い出させてやるよこれがAqoursだって」
と言わんばかりのパワー系セトリ。いや実際待ってた。
その後は既存曲で構成されますが個人的に「ハミングフレンド」と「Pops heartで踊るんだもん!」は驚きましたね。まさかここで聴けるとは。
そして自分が一番楽しみにしてた「心の羽よ君へ飛んでけ!」は今のAqoursだから歌える素晴らしい曲でした。はい。
とにかくどこを取っても今のAqoursにできる全ての要素を詰め込んだセトリになっていたと思います。
「今のAqoursはこんなになったぞーー!!!!」
と9人から言われたような感覚でしたね。
4. ライブを通して感じたこと(本題)
こっからがちなみに本題であって長くなる予定の項目ですね。Aqoursに対する感情、そして9人から何を感じたのか。その辺を綴っていきたいと思います。あくまで私情ですし、今回に関しては完全に私的なことですのでご了承下さい。
4-1. 私にとってのAqours
9人の公演としては2年半もの月日が流れて自分の回りを取り巻く環境は大きく変化しました。その中で自然と触れるコンテンツも変わってきて、やっぱり新しいものに対して熱が多く注がれることになりました。
もちろんその中でもAqoursやラブライブ!は追っていたし、CDも買って曲なども聴いていました。けどやっぱり自分の前に好きなグループが動いていないというのは寂しくて、好きなグループが無観客でやらざるを得ない姿を見て苦しくて。
正直に言って2019年に比べたら好きなのは変わり無いですが明らかにコンテンツに対する熱量は落ちていたし、曲を聴く機会も減っていました。ただそれでもAqoursが好きでラブライブが好きで、たまに聴く楽曲は静かな水面に滴る一滴の水滴のように心に響いていました。
ただそれでも心の中でAqoursの存在が遠のいていってるような感覚があったし、それを自覚するのも怖かった。好きなのに本当に自分はAqours好きなのか不安になる瞬間が時折ありました。
「本当に好きならそんなこと思わないだろ」
と言われたら返す言葉もありませんが、あれだけ自分の目の前で輝いて常に希望を与えてくれたグループが突然会えなくなり、活動頻度が少なくなったという現実を目の当たりにして混乱してしまいました。
私にとってのAqoursはそれこそ本当に太陽のような存在で、どんな時でも活力を与えてくれるグループでした。けど半強制的に活動が縮小され際の動揺は今でもよく覚えています。
この2年半の中でこのようにAqoursに対する感情にも様々な思いを巡らせながら過ごしてきました。私は私なりにAqoursというグループに対して向き合ってきた2年半だったと思っています。
彼女たちの何が好きで、彼女たちの何がそんなに自分を魅了するのか。自分のこれまで、そしてこれからの人生を照らし合わせて考えを巡らせていました。
そんな中で感じたのが
「夢」「憧れ」と「挫折」「苦難」という表裏一体の感情や経験を具現化したような存在だからついていきたくなる。
アニメではμ'sやスクールアイドルという憧れの道のりの中で、Aqoursとしてのスクールアイドル像に対する苦難や大敗、廃校などの挫折を味わいます。
現実でもラブライブ!というコンテンツに憧れた人たちが集まって活動していくわけですが、実際にはμ'sという偉大すぎる先駆者が故の重圧や批判、これからもっと大きな夢を叶えようという時期に被った新型コロナウイルス等の苦難を味わっています。
ラブライブ!サンシャイン!!、そしてAqoursは「負け」の物語です。それはアニメでも現実でも同じなように思えます。
そんな彼女たちだからこそ表現できる、伝えることができる歌があると思いますし、そんな中でも前を見て必死にもがき進む彼女たちが好きなんです。その中から生まれる一筋の光に私たちは共感し、共に感動することができるのだと思います。
私にとってのAqoursは夢や希望を与えてくれるだけじゃない。等身大の感情をありのまま包み隠さずぶつけてくれる、だから「ついていきたくなる」存在なんです。
「好き」から「心の住人」なんだと自覚できた今のAqoursへの想いを胸に、私は今回のライブの日を迎えました。
Aqoursが出てくるのを待つ時間はまるで初めてAqoursのライブを見に行った感覚でした。今までとは全く違う景色がそこにはありました。何て言えばいいのか。新しい感情の中で新しくも変わってないAqoursを待っている自分がいました。
この時の感情が2年半の間にできていた時折の感情に終止符を打たせた気がします。これだけAqoursを待ち望んで、これだけAqoursが出てくる瞬間に手汗を握り心拍数が上がる。あぁなんだ。当たり前だよな。
「俺はAqoursが大好きなんだ」
何も疑問に思うことはありませんでした。そこにAqoursがいる。そこにAqoursの曲がある。そこにAqoursの物語がある。それだけで私はAqoursが大好きなんだ。2年半かけて私は本当の意味でAqoursがもっともっと大好きになれました。
彼女たちがステージに登場した瞬間、本当にこれは現実なのかと1曲丸々受け入れるのに時間がかかり、ポカーンとしてしまいました。
自分の中で「夢」であり「希望」であり「挫折」であり「苦難」の象徴である存在が、2年半振りに目の前に姿を表した時に用いる日本語を私はまだ知りません。
こんな中でAqoursが自分に見せてくれたのは「今を楽しむ」全力のパフォーマンスをする姿でした。詰めに詰めたセトリ、わちゃわちゃしたMC、そして圧倒的キレたパフォーマンス。
上の項目でも書かせてもらいましたが、
「今のAqoursは2年半経ってこんなになったぞーー!!!!」
と言わんばかりでした。そこには私の大好きで、そしてこれからもっと好きになるであろうAqoursの姿がありました。
これからもっと多くのコンテンツに触れ、様々な環境の変化が起きたとしても私の心の中には常にAqoursがいる。たとえ何が起きても自分はこれまでもこれからもAqoursを愛し続けることできる。そんな確信を持てたライブとなりました。
4-2. Aqoursから感じたもの
Aqoursは「負け」の物語。
多くの苦難や挫折を経験しながら彼女たちはこれまで活動してきました。その中でも去年からの1年間は本当に悔しい年となったに違いありません。
PERFECT WORLDやシリーズ初となるドームツアーや野外ライブが中止に追い込まれました。そんな彼女たちはこのライブが開催されるまでオンラインでしか9人でのライブを行っておらず、無観客の中のパフォーマンスとなっていました。
そんな彼女たちが2年半振りに行った有観客ライブ。オンラインライブで披露された曲も披露されましたが、ものが違いました。
もちろんオンラインライブでのパフォーマンスをとても良かったです。しかし今回のライブでは正直言ってものが違いました。動きから溢れ出すパワー、輝く瞳。
「ファンの皆に今のAqoursを目一杯見てほしい」
そんな想いを本当に強く感じました。
私たちが2年半待ち続けたように、Aqoursも2年半この時を待っていました。そんな状況の中行われたこのライブを1秒も無駄にしてほしくない、無駄にしたくない。そんな想いが彼女たちの迫真のパフォーマンスに繋がったのではないでしょうか。
MCでも言っていましたよね。今までもこのような時間を大切にしていたけどどこかそれを当たり前だと思っていた、と。
このようなステージで皆と会えること、9人が集まってファンと一緒になってライブを作る喜び。それを今まで以上に噛み締めたAqoursは、誰がどう見ても強くなっていました。
観客がいないライブといるライブ、やっぱり彼女たちの躍動感は桁違いに上がっていました。それは配信でも感じました。もちろん彼女たち自身の歌やダンスのレベルが上がっていたことも大きな要因です。
ファンが言うのも烏滸がましいですが、それでもやっぱり観客を前にしたAqoursはイキイキしていたし、何より本当に楽しそうでした。そんな姿にファンとして涙を隠さずにはいられませんよ。
今回のライブでAqoursはまだまだ羽ばたける!と痛感しました。このライブは「EXTRA」ではなくある意味で「1st」、始まりのライブなんだと自然と感じました。こっから新しいAqours、変わらないAqoursが新しい物語を紡いでいくのをファンとして見守っていくと心に誓います。
長々と個人的感想を綴ってきましたが、要約すると
「最高のライブだった!Aqoursやっぱ好きだわぁ」
ということですね。
これからもたくさん羽ばたいていくであろうAqours、そしてラブライブ!シリーズの想いを継いで活動している虹ヶ咲、Liella!も応援していこうと思います。
読んでくれた方本当にありがとうございました。